http://www.youtube.com/watch?v=3seEtphy59o
http://www.youtube.com/watch?v=xJR0TDTUM7M
ドイツで行われている世界体操。 日本は団体で銀メダル、個人総合では水鳥が銅メダルと健闘している。
しかしながらノルディック複合といい、スキージャンプといい、日本が世界を制した途端にルールが大幅に変更されるのは相変わらず。 それでも日本の選手は新しい採点方式に対応しようとなかなか頑張っているようだ。
個人総合では4回連続のポディウムを期待された日本のエース冨田。 最初の床で着地に失敗し、続くあん馬でも落下。 それでもその後持ち直し、最後の鉄棒の演技を残した状況で何とかメダルが狙える位置まで順位を上げてきた。
しかし、その鉄棒の離れ業コールマンで落下。 マットに後頭部をしたたか打ちつけて横たわる冨田。 その直後、アテネの個人総合同様、上がコケたらポディウムを不法占拠しようと目論んでいた韓国チームの映像が捉えられた。 国際映像の中で、その一瞬のカメラのスイッチワークは神だった。 会場の誰しもがマットに叩きつけられた冨田の身を案じていたその刹那、こいつらだけは冨田の落下を笑い、カメラに手を振っていたのである。 その表情は、冨田の失敗で自分たちがポディウムの一角をゲットすることを確信したかのようであった。
一瞬の静寂の後、会場からは冨田に対する暖かい手拍子と声援が始まった。 冨田は、日本人である我々が思う以上に世界で、特にヨーロッパで知名度が高く、多くの尊敬を集めているアスリートである。 それはひとえに彼の競技者としての資質のみならず、求道者然とした姿勢やフェアネスであり、それが故に成し遂げられてきたこれまでの実績にある。
冨田の落下後、メダルを狙って吊り輪の演技に臨んだヤン・テヨンは、あろうことか着地で手をついた。 吊り輪の着地で手をつくなんていう失敗にはなかなかお目にかかれない。 続いて最後のあん馬に臨んだキム・デウンは旋回中に膝が緩んでそれぞれ低い得点にとどまり、それぞれ5位と8位に終わった。
人の失敗を笑う者は自らの失敗に泣く。 国際映像でまたまた全世界に民度のなさを披露した韓国体操チームが体を張って示してくれた教訓である。 もっともこの教訓、韓国人だけは永遠にわからないだろうが。